火葬場まで見送る人の範囲とマナー
葬儀・告別式が終わった後、火葬場まで同行して最後のお骨上げまで見届ける人の範囲は、基本的には遺族や親族、そして故人と極めて親しかった一部の友人に限られるのが一般的であり、誰でも彼でも行って良いというものではありません。火葬場へ向かう人数は、マイクロバスやハイヤーの定員、そして火葬場の控室の広さや食事(精進落とし)の手配数によって厳密に制限されているため、事前に遺族から「火葬場まで同行をお願いします」という明確な打診がない限り、一般参列者は出棺を見送った時点で解散するのがマナーです。もし、どうしても最後まで見送りたいという強い希望がある場合は、あらかじめ遺族や葬儀社の担当者に相談し、席や食事の調整が可能かどうかを確認する必要がありますが、遺族の負担を増やさないためにも、基本的には辞退するか、自家用車で移動し控室には入らず外で待機するといった配慮が必要になるでしょう。火葬場に同行する場合の服装は、葬儀の時と同じ喪服で構いませんが、火葬を待つ時間は一時間から二時間程度あり、その間は控室で親族と共に過ごすことになるため、故人の思い出話をしたり、遺族を慰めたりといったコミュニケーション能力も求められます。また、火葬炉の前での「納めの式」は、故人の顔を見ることができる正真正銘の最後の機会であり、感情が爆発してしまう遺族も多いため、同行者は冷静さを保ちつつも、温かく見守り、必要であれば支えるなどのサポート役に徹することが大切です。火葬場での写真撮影や大声での会話、また他の遺族をじろじろ見るような行為は厳禁であり、公衆の場であることをわきまえ、最後まで故人の尊厳を守る品位ある態度で過ごすことが、選ばれて同行した者の務めと言えるでしょう。