お別れ会形式での明るい見送り
伝統的な葬儀の厳粛さとは対照的に、ホテルやレストランで行われる「お別れ会(偲ぶ会)」形式での見送りは、故人の人柄や希望を反映した自由で明るい雰囲気が特徴であり、悲しみの中にも笑顔や拍手がある新しい時代の見送りの形として定着しつつあります。祭壇は白い菊ではなく、故人が好きだった色とりどりの花やバルーンで飾られ、BGMにはジャズやロックなど思い出の曲が流れ、参列者も喪服ではなく平服で参加し、グラスを片手に献杯するといったスタイルは、まるでパーティーのようですが、そこには「湿っぽくならずに送ってほしい」という故人のラストメッセージが込められています。見送りのクライマックスも出棺ではなく、スライドショーの上映や、参列者全員での合唱、あるいは故人の愛用品の展示コーナーを巡るといった演出になり、涙ではなく「楽しかったね」「あの人らしいね」という温かい感情を共有することで、喪失感をポジティブな記憶へと変換させる効果があります。こうした会では、司会者が「さようなら」ではなく「いってらっしゃい」と声をかけるよう促したり、最後に全員で集合写真を撮ったりすることもあり、死を永遠の別れとしてではなく、次のステージへの旅立ちとして祝福するような空気が会場全体を包みます。参列者としても、形式張ったお悔やみの言葉よりも、故人との楽しいエピソードを披露したり、遺族に対して「素敵な会でしたね」と感想を伝えたりすることが、何よりの供養となり、遺族を喜ばせることができます。お別れ会形式の見送りは、故人の人生を称え、感謝し、そして残された人々が新たな絆を結ぶための前向きなセレモニーであり、参加者全員の心に「死」の暗いイメージではなく、「生」の輝きを焼き付ける素晴らしいフィナーレとなるでしょう。